地球のエネルギーバランスは、太陽エネルギーが消散し、長波エネルギーが黄砂に吸収される事で変化する可能性があり、この過程は、地球気候の放射平衡を阻害します。日本では、2000年4月にADEC (Aeolian Dust Experiment on Climate Impact)プロジェクトがスタートし、中国との協力のもと、気候に対する黄砂の影響調査が今後5年間に渡り行われる事となっています。
地球の物理的過程に対する研究により、発生地だけでなく、一般的な循環モデルによる気候影響の測定、黄砂の沈積及び移動についても調査が行われています。初めての総合的な観測は2002年4月に行われ、第2次観測は2003年3月15~26日に行われました。